全社会人よバンドを組むべし

永遠と続く変わらない日々

社会人になってそれなりに経った方なら分かると思われる現象だが、とにかく同じ日々が何十年と続く。毎月同じ人と似たような仕事をして似たような飲み会に行き似たようなプライベートを過ごす。

学生の頃は毎年遊ぶ事も学ぶ事も人の名前を覚える事も自動的に吸収してきた、ところがこのルーティンの日々に侵されると脳がどんどん劣化していくのが分かる。新しい変化や挑戦を受け付けなくなってくるのだ、筆者はルーティンのみに特化し始めた脳に危機感を覚えていた。

新しいものに柔軟に取り組めるようになった

そんな折ひょんな事からバンドを組むことになった、しかし筆者はバンドを組むどころかライブの経験すら殆どない、新しい土地に突然迷い込んでしまったのだ。とにかく全てが新しかった。

先ずはエレキ改造だ、私はこのギターの事をオスカルと呼んでいる。Squierのストラトのパーツの殆どを改造したものだが、そんな事は初めてなのでチャッピーとGoogleをフル稼働させて改造した。トラブルが起きると原因を調べて必死に考えた、メカ弄りとか興味あったのでとにかく楽しい時間だった。

次に練習だ、単音引きをやったことが無かったので初めからやるのだが、全然弾けない、全く弾けない。課題曲どころかトトロのさんぽすら満足に弾けなかった。努力しても上手くいかない体験は何も楽しくないし何度も投げそうになった、それでもメンバーが待ってるから嫌々弾き続けたら半年くらい経った時に噓のように弾けるようになった。初めて一曲通しで弾けた時は天にも昇る気分だった。

新しい事の連続に頭がもまれると知識を吸収する意欲が湧いてくるようになった、バンド以外でも普段と違う店に寄りたくなったり、新しい仕事に積極的になったり。明らかに変わった自分がそこにいた。

非日常的体験

あなたはどんな非日常的体験が好きだろうか?、映画だろうか?、旅行に行っても良いし、ディズニーに行くのも良いと思う。だが、よりオススメするのはやはりバンドだ。

バンドの日々はかなり非日常的だ、筆者はリードギターしか知らないが、パーツやエフェクターについて調べるだけでもかなりの情報量だ、比較動画を聞きながら帰り道を歩き、メルカリと財布をにらめっこする。練習も左手で押さえて右手で弾いて足でエフェクターを踏むのはかなり大変だ。やるだけで頭が一杯一杯になって頭がリセットされる。

合同練習も明らかに非日常だ、貸しスタジオに行くとカラオケの大部屋のような部屋にドラムと巨大なアンプがお目見えする、そこに自分で線を繋いで弾くと自分の楽器で耳が裂けるような音が鳴るのだ。合わせて弾く時の高揚感といえば素晴らしい、生ライブを隣で聞くだけで十分に珍しいのにそこに自分が加わっているのだ。大汗かいて練習が終わった時の高揚感と言えば他にない。

筆者はまだライブで演奏した事が無いが、実は大ホールで歌った事がある。あの時の聴衆全員がこちらに集中してる時の優越感は素晴らしいものだった。あの瞬間の筆者は間違いなくヒーローだった。

バンドを初めてから「これで俺の人生本当に良かったのかな?」と思う事が無くなった、日常が非日常になったような気分になったといった方が正しいかもしれない。

刺激的コミュニケーション

バンドは仲間が居るので当然コミュニケーションが発生する、それもまた醍醐味だ。パート、曲、楽譜、スタジオ、決めることは沢山有るが社会人のバンドは全員が大人なので逆に遠慮して意見が出ないことも多い、意見は聞きつつ主導していくような方向性が問われるのがパズルゲームのように面白い。

それに印象的なのはメンバーと食事やカフェに行ったときの会話だ、全員が持っている知識が違うので必然とそれらの意見交換が発生する。バンドの経験が豊富な人も音楽に詳しい人も楽器に詳しい人達とコミュニケーションをするとそれぞれの側面からの意見が出てくる。これが面白い。

メンバー以外とのコミュニケーションの機会も増えた、職場にもギターやバンドの経験者が多かったり、その話から人脈が増えていく事もあった。自分の楽器のコミュニティに入るのも新鮮な情報が集まって良い、コミュニケーションの経験値が増えるのでスパイラル的に人脈と能力が増えていく。

バンドを組むと沢山の人と話す。でもそれに適応して自然と話すのが苦にならなくなったように感じる。

まとめ

上記のように、バンド活動をする事は人生をあらゆる視点から豊かにしてくれる。社会人にマンネリを感じてきた人達にこそバンド活動はおすすめしたい。

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